トルコ行進曲 

  
 
 


 トルコ人は、身ぎれいで、顔は彫りが深く、美男です。
 女子はスカーフをまとっていて、あまり笑いません。
 日本で、今までイラン人だと思っていたのは、
 トルコ人だったかも知れません。
 
 トルコ人は、とても親切で、
 地図を見ていると、必ず声をかけられます。
 ちょっと迷惑なくらいです。
 道など聞こうものなら、そこまで車で連れて行ってくれます。
 英語が話せる人も多く、キレイで聞き取りやすい英語です。
 
 英語が話せない人は、日本人の話せない人と同じように、
 「すみません、私、ダメなんです。」といった感じで、
 はにかみます。でも必ず、話せる人を連れて戻って来ます。
 たぶん、5人に1人くらいは、話せる勘定です。
 
 街は平和で、総じて豊かです。
 しつこい物売りはいません。
 スラムはなく、街は清潔です。
 レストランでも、お皿が済むと、
 すぐに下げに来て、その都度テーブルのパンくずを拾います。
 
 ホテルの部屋もきれいで、お風呂もピカピカです。
 「トルコ風呂」の名称があるくらいですから、
 たぶん、潔癖性です。
 
 ジャーミーに足を洗って、素足で入るように、
 部屋の中では靴を脱ぎます。
 「トルコ絨毯」が敷かれた部屋は、
 髪の毛も落ちていないそうです。
 
 禁欲的で、飲み屋や、歓楽街的な路地はありません。
 テレビで映画(アメリ)を観ていたら、
 いかがわしい場面は、全てカットされていました。
 私が見たトルコは、ホントに真面目な国でした。
 
 そうそう、セマー(旋回舞踏)ショーを観ました。
 これ、ニコリともしないで、拍手も禁じられた、
 民族舞踊です。ものすごく良かったです。
 トルコに行く機会があれば、必ず見て下さい。
 
 トルコは、欧米とは比べ物にならないほど異文化で、
 毎日、ワクワクしました。
 今年、トルコを選んで、満足しています。
 
 さて、トルコ日記は、これでおしまいにします。
 ここまでおつきあいくださり、ありがとうございました。  
           


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